« ココアカラーの季節? | トップページ | 軽く足慣らしのつもりが »

2019年10月 6日 (日)

1号機のホイール換装

前回の改修から早2年。
実は懸案中の懸案はまだあったんですが、ついに解決の時がやってまいりました (^^ゞ

・650Bの誘惑

26インチといえば、MTBとママチャリが一般的ですが、実際はどちらも直径が違う。
これに気付いたのは、1号機がまだアラヤのマディフォックスだった頃のタイヤ交換時。

そもそも、MTBは直径26×幅(2.0、1.75、1.5、1.25など)に対し、ママチャリは26×1・3/8(WO)がタイヤサイズのインチ表記だったりする。
幅はインチサイズで考えれば×25.4でメトリック変換出来るので、ママ…の方も分数だが同様に計算すれば約35mm幅になる。

そして、問題が直径の方。
MTBは正確には26HEといい、そのHEはフックトエッジ…タイヤビートがリムのエッジに掛かかる?(フツーだと思うんだが、より外れにくい構造なのか?)
リム形状に由来するため意図的な区別なのか、リム直径からママ…とは全く寸法構造が異なる。

ところが、26HE×2.0と、26×1+3/8ではタイヤの外径が、ほぼ同じの660mmとなる。
正確にはタイヤのハイトによると思われるが、MTBはWOとの外径合わせで26インチを呼称しているのかもしれない…

逆にタイヤ幅(高さ)が小さくなれば、同時にタイヤのハイトも小さくなり、結果外径も縮まる。
ゴムの嵩が2.0インチ(約51mm)とデカイMTBでは、例えば1.5インチ(約38mm)にすれば0.5×2=1インチ=25.4mmもタイヤ外径が縮まることになる訳です。


リム径に話を戻せば…
26HEのリム径 559mm(559+51×2=661mm)

26WO(650A)のリム径 590mm(590+35×2=660mm)
という具合で外径はほぼ同じだが、リム径(ビート径)の差は31mmにもなるので、タイヤのサイズを落とせば落とすほど相当小さく見えてしまいます。

Dsc_0344
*1号機は26HE…妙にタイヤ直径が車体に比べ小さいアンバランスな感じ

上の写真は26×1.25のタイヤなので、MTBのスタンダードから見れば0.75×2の差で約38mmタイヤ外径が小さくなる。
逆に2.0インチの幅のタイヤを入れれば、26WOと同等のタイヤ直径となるので外観バランスが良い感じに戻る?ハズなんですが、当然に太いタイヤは広いフレームクリアランスを要求する。

1号機はMTBのパーツを前提としているが、基本形はランドナーなのでタイヤ幅は最大でも35mm程度まで。
それ以上だとフォーク、チェンステーやシートステーとのクリアランスが保てなくなるので不許可!


じゃあー、リムを26WO(650A)に交換しタイヤ幅を適正な1・3/8(約35mm)とすればと思うのは計算上の話。
この場合もフォーククラウンやステーブリッジに干渉してしまうのが、1号機のフレームディメンション。


そこで650B。
そもそもフランス規格から来ている650と700。
700の方はロードバイクの27インチのことですが、これもママチャリ世界の27インチとは違うらしいのでヤヤコシイのは置いといて…
650はタイヤビートの径が違う3種類あり、大きい方からA、B、Cと…ややこしいゾ。

いろいろ計った結果、我が青春の1号機?のフレーム…
ケルビムのMTツーリングでは、ギリギリ650B(リム径584mm)が入ることが判明。


Dsc_0332-1_20190925212501
*後ろのシートステーブリッジとのクリアランス

上の写真では25mm位の空きがある。
現行が26HE×1.25で、想定650B(35mm)にコンバートしても10mm程度のクリアランスが取れそう。

Dsc_0331_20190925212601
*前側も同様のクリアランス

・実践あるのみ

計算上入ると判っても、何事も実際を試さないことには想定外の事が起こるかもしれない。
試しでいろいろ気軽に応じてくれそうなお店とかがあれば良いんだけど、それも行ってみなけりゃ判らない。

以前、1号機のヘッドセットとかでお世話になったブルーラグさんも有りなんだが、少々遠いのと人気店故の人の出入りの多さや店員さんヤング?なので、自分的には何か腰が引ける加減?

それで選んだのが東大和の自転車見聞店という一風変わった名前のお店。
何が良かったかと言えば、HPでのホイール組の注文を聞いてくれる、特にサリーのフレームを主に扱っていることや、そもそも店主さんが世界一周!の方なんで、MTB系にも明るい。
店構えもお構いなし加減で何となく何でもいけそうな感じがステキだったりする(あくまでも個人の感想です (^^ゞ)


東大和まで片道20Km位、午後から開店なんでゆっくり行けば…

Dsc_0335
*団地の商店街の一角

昨今の団地の商店街はシャッター通りみたいな所も多いんですが、福祉系の事務所になったり、所によっては地元集会所で活用されたりしているのもお見かけしますが、そんな中にありました自転車見聞店さん。
看板は無く、表札のようなプレートがひとつチョンとついています。

いや、この雰囲気は…

失礼承知で言えば、お店というよりか何か工場的で…
オールレンジ誰でもカモン、では無いオーラーが漂っているような。(あくまでも個人の感想です(^^ゞ)


Dsc_0334
*店内にて…店主さんと1号機

若干取っつきにくい感じですが、結果相談すれば気軽に乗って頂けるお店でした。

早速、650Bのホイールを仮に入れてみて各部クリアランスのチェックして頂いて…
いけそうです (^^)/

この、仮に入れてみる、これが大事。

その場で大まかなメモを渡し注文OK、パーツの取り寄せ組み立てで1ヶ月位先を目安で待つことにしました。

650b
*こんなメモ

リムはアラヤも良かったんだが、ポリッシュが綺麗なグランボア(京都のランドナー専門店)のパピヨン
ハブは同じくグランボアが高価だったのと、リアー135mm幅が無かったので、やむなく耐久性の高いであろうXT。(フレームがMTBディメンションなので…)
スポークは現行26HEホイールを19年間支えてくれたDTスイスのコンペティションで。

その他、タイヤもグランボアのシプレ650×32Bと、R・Air的なチューブであるレールを追加注文。
占めて5諭吉さん…(T_T)

現行ホイール同様に、20年近い歳月を共に過ごせれば、思いっきり高い買い物ではない。
と、心に言い聞かせ、
あとは完成の連絡をジッと待つのみ。

・新ホイールの印象

お盆過ぎに完成、引き取り行く。
初対面の時は、美しいホイールだぁ、が第一印象。

_dsc0435
*前側

狭い玄関内が我が自転車工房…継続使用すると叱られます (^^ゞ

_dsc0438
*リムの閉じている部分にグランボアのステッカー

この凄いポリッシュのリムは国産ではなく台湾製か?
ちなみに、メードインジャパンとメードイン台湾は殆ど区別ができないクオリティだと思っております。

_dsc0440
*ハブはシマノのデオーレXT

デオーレXTは、MTBパーツの元祖的存在。
ポリッシュリムに銀塗装ハブの組み合わせでは残念ですが、MTBパーツを選択せざる得ない状況なので仕方ない。
リアーのフレーム間隔が135mmではなく130mmならば、グランボアのオリジナルハブかシマノ105ハブ辺りを狙えたんだが…

_dsc0437
*オープンスキンサイド

雨や紫外線に弱いオープンサイドタイヤですが、コイツはどうでしょうか?
(パナレーサーが作っているとのこと。)

_dsc0444_20190925213301 
*トレッドはクラシカルだが

最新のZSGコンパウンドを奢っている見た目と違う出来るヤツらしい。


・コンバート開始

まず、旧ホイールのフリーからカセットスプロケットを外します。

Imgp7980
*スプロケを押さえる工具は新規導入

実は前回使用(2号機のホイールインストール時)にチェーンが粉砕!
数百円の安物は5回も使えなかったので、今回は千円超え。

Imgp7982
*XTR9速の取り外し完了

キャリアはアルミ、外刃グループはチタン合金。

Imgp7989
*34Tでこの軽さ

買ったのは20年ほど前のこと。
当時は独り身なんで軽ければ即Getでしたが、こんなに長く使えれば元は取れそう。


Imgp7994 
*後ろ側のハブ

既存はこちらもXTRでチタン合金軸、軽量。
今回導入はランク的には1個下のXT。

Imgp7987
*フリーボディを並べてみる

外形的には同じですが、何となくフリーボディの材質が違う感じがする。

Imgp7996
*フリーの逆側

Imgp7986
*形状が少し違う

XTRの方は延長軸(大きなプラカバー内)の奥まったところにベアリングが有る構造。
XTの方は外にケースが伸びてきているんでベアリング位置も外側にオフセットしている?
今回開けて確認出来ませんでしたが、20年の時間差が構造を変えている可能性もあるかもしれない。

Imgp7995 
*奥マビック、手前グランボア

マビックは前28H、後ろ32Hでしたが、グランボアでは前後ともオーソドックスな32Hを選びました。
重量はタイヤ込みで前後共に100gほど重くなってしまいましたが、そもそもXTRハブが軽量なのとリム径が大きくなったこと、スポークも同じくバテットですが番手が上がったりで、当時超軽量を目指したホイールセットから見れば止む得ない。


Imgp8017
*前側のハブ

それにしても、古くなったとはいえXTRの存在感はランク1個を越えて凄い。
因みに現代のXTRはディスクブレーキ前提のハブだったりで、既に昔のチャリ用では使えない状況だったりする。


Imgp7991
*洗浄完了

カセットスプロケットはパーツクリーナーで軽く洗浄。
上の写真のように、ロー側6段は一体構造で4段目まではチタン合金。
残る3段は鉄(ニッケルメッキ)でバラせる。

Imgp7992
*チタン合金に比べやニッケルのほうが摩耗している?(その1)

Imgp7993
*(その2)

さて、組み付けです。
フリーボディに薄くデュラグリスを塗り、最初の6段部分をはめる。

Imgp7997
*1個目(ローから6段)

Imgp7998
*2個目(7段目)

Imgp7999
*3個目はアルミスペーサー

Imgp8000
*4個目(8段目)

Imgp8002
*5個目(9段目、ワッシャとロックリング)

専用工具でキリキリ締めればお終い。

Imgp8004
*FH-T780+CS-953(9S)

リアーハブとカセットスプロケットが終われば、あとは車輪を入れるのみですが、少し気になっていたところをついでに見ておくことにします。

Imgp8006
*リアーディレーラーのプーリー(シールドベアリングタイプ)

良く見ればガイドプーリー(左)とテンションプーリー(右)が上下入れ替わっていた (>_<)
変速に過不足は無かったと思いたいが、逆付けなんで正規に戻したほうが良いのは明白。

特にシフト時にガイドプーリーが微妙に軸方向に動くことで絶妙の変速性能となっている。

外周部が損耗しているのと隙間から見えるベアリング部に油っ気が無い。
取りあえずグリスを隙間から僅かに補充。


Imgp8007
*一見逆に見えますが、下になっているのがスプロケ側になります

折を見て交換もアリかな~

・ブレーキシューのオフセット

お次は、肝心要のブレーキの調整です。


Imgp8012

*前側、未調整時

12.5mmほど半径が伸びれば、シューの当たり面はご覧の通り…


Imgp8015

*前側、調整後

思惑通りというか、計算通りカンティブレーキキャリパの調整代ギリで入りました。
シュー位置を調整する薄楔のプラ板(シューチューナー)でセッティングしたので当たりは問題ないはず。


Imgp8009

*後ろ側、未調整時

後も同様なので調整します。


Imgp8152

*後ろ側、調整後

こちらも前同様大丈夫でした。
後はブレーキ効力の確認ですが、走って試すのみ。

・できました

結果的にブレーキは実用上問題なしでした。
もっとも、カンティブレーキにしては効きの良いシマノのCXに助けられているのかも…


Imgp8023edit
*前輪

Imgp8022

*後輪

これで、アンバランス感のあった26HEホイールの650Bホイールへの換装が完了 (^^)/

見た感じ悪くないというか、素敵(自画自賛モード)で惚れそう…
もちろん700Cホイールと比べれば、まだ小さいんですけどフレーム的にここまでが限界。(財布的にも…)


_20190819_154426

*よりランドナーらしくなった

_dsc0465

*いい感じです

Dsc_0344_20191006194101

*もう一度Befor

_dsc0470

*After

比べてみれば、ダウンチューブ・シートチューブとの隙間が少なくなっており、そのことが軽快な印象につながっている。
何よりも驚いたのが、超が付くほどのスムースな走行感。
重い軽いというより、タイヤのダンピングが良くて前から比べればゴツゴツ感が無い。
巡航時の軽快感は、今回の重量増を全く感じさせないほどで、これはグランボアのタイヤ・チューブの性能でしょう。

また、ホイール自身も当然ブレも無くしっかりした回転感があります。
スポークテンションに気を遣ってくれた自転車見聞店さんの組み方のお陰かと思います。

構想から5年(たぶん)。
仮合わせなど準備して臨んだものの、最後まで失敗(使えない…)が脳裏を過ったもんですが、上手くいってよかった~。
計画中の秋ツーリングが楽しみになりました。
 

« ココアカラーの季節? | トップページ | 軽く足慣らしのつもりが »

自転車」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ココアカラーの季節? | トップページ | 軽く足慣らしのつもりが »